ゲームセンターの筐体と自宅でのゲーム機を共通化させたことで有名なNEOGEOというプラットフォームの中でも、個人的に名作と思われるのが今回紹介する「クロスソード」です。
本記事ではその魅力についてがっつりと解説していきたいと思います。
硬派で根強い人気を持つサードパーソンアクション
上記はYouTubeでのプレイ動画の一つです。YouTubeで「クロスソード」で検索すると結構な数のプレイ動画がヒットします。
後述しますが、最近の家庭用ゲーム機でもプレイできるようになったためか、当時プレイしたユーザだけでなく、初見のユーザにもその良さが受け止められているのだと思います。
Wikiによると「ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)にてベストアクション賞6位」との記載もあることから、その人気のほどはうかがい知れると思います。
剣と魔法の世界で剣士となって戦え!!
ゲーム画面を見ての通り、本作は剣と魔法の世界が舞台となっています。基本は剣と盾を使って攻撃や防御を行いますが、必殺技や剣に宿った魔法も使えたりします。
ドラクエのような西洋のRPGの世界観で、実際に剣士となって戦う部分をアクションゲーム化したというところでしょうか。横スクロールのゲームは結構ありますが、本作のように剣士目線(正確にはその後方からの目線)で作られたゲームは珍しいです。
本作は同じくNEOGEOでリリースされた「マジシャンロード」と世界観が同じで、後に販売された「クロスソード2」の3作で「ベルカナ三部作」として位置づけられているようです。
でも一番の人気は2作目に当たる本作と思われます。
基本データ
タイトル | クロスソード |
---|---|
プラットフォーム | アーケード(NEOGEO) |
ジャンル | アクションゲーム |
開発 | アルファ電子 |
販売 | ADK |
リリース年 | 1991年 |
一応ジャンルとしては広義の「アクションゲーム」に相当します。完全にプレイヤーが主人公と同じ目線=ファーストパーソンではなく、その真後ろから見たサードパーソン的な視点でプレイします。
そのままでは敵キャラが自分のキャラと被ってしまうため、プレイ時はフレームだけの姿となっており、戦闘シーンが終了→スコア画面に移る時だけ実体が見れます。
操作方法
十字レバーと2ボタンのシンプルな構成です。NEOGEOは4ボタン使えるのですが、シンプルに2ボタンでありながら、基本操作をいかにおろそかにしないかが重要なポイント。
まるで、本物の剣術のようです。
十字レバーの左右
左右移動。敵の攻撃もこれでかわします。実は本ゲームで一番重要な操作です。
十字レバーの上下
上で盾を上に掲げて防御、下で盾を下に構えて防御。これも重要。とにかく敵の攻撃を受けないこと。
Aボタン:攻撃
剣を使って攻撃します。レバーの向きで攻撃が変化します。下なら突き。連続してヒットすると剣の振り方が正面(兜割)→袈裟懸け→袈裟懸け→突き、と変化します。このワンセットをきちんと当てて着実にダメージを与えることが重要ですが、深追いするとしっぺ返しを食らう敵もいます。
Bボタン:魔法攻撃
剣に宿った魔法を使用します。剣によって使える魔法が違います。画面では最初に持っている剣の魔法、ファイヤボールを使用しています。回数制限あり。
A+Bボタン:特殊攻撃
いわいる必殺技や緊急回避的な使い方です。使うと体力を消費します。レバーの方向によって以下の3種類あります。
気導連斬(AB同時押し)
超高速で剣を振り続けて攻撃します。一気に敵にダメージを与えるため、かなり使用頻度は高いです。しかし、この攻撃を受け付けない敵もいるので多用は禁物です。
気導障壁(AB+レバー下)
特殊なバリアーで敵の攻撃をはじき返します。要はシューティングのボンバーのような緊急回避に使います。敵の攻撃を連続で受けてヤバそうな時にはとにかくこれ。
気導弾(AB+レバー↑)
直線状に気でできた弾を飛ばして攻撃します。体力を削ってまで使うほどの攻撃力はなく、魔法で同様に攻撃できるものもあるのでほとんど使いません。
本作ほど基本操作がしっかりしていないとクリアできないゲームも少ないかと思います。特に「敵の攻撃を避けてから攻撃」に始まりそれで終わる、というのがこのゲームの基本です。
武道では「後の先」という言葉があります。相手が攻撃をしてきた際にできる隙や、攻撃をかわした後の隙を突いて攻撃することをさします。本作はまさに後の先をゲーム化したような作品です。
RPG的な要素も
剣と魔法の世界のRPGをアクションゲーム化、といった説明をしましたが、実際にRPGのような要素も盛り込んでいます。
敵を倒すと経験値が上がり、各戦闘シーンの最後のスコア画面で一定値に達しているとレベルアップして体力の最大値が上がります。
また、敵を倒すと金貨や宝石などをドロップ…というより頭上から落ちてきますが、これを拾うとGOLDが貯まり、各シーンの冒頭で商人からアイテムが購入できます。
アイテムは基本的に体力回復の肉か剣だけです。剣は「そんな強力な魔法の剣を一介の商人が良く持ってるな」ってくらい強力なものもありますがw
YouTubeでは「何も購入せずにクリアする」って縛りプレイもあります。自動的に入手する剣だけでクリアしている強者で冷や汗出そう…
↑これが「クロスソードで何も買わずにプレイ」の動画です。確かに拾える武器でもそこそこ強いのありますが…
多彩な敵と斬り合え!!
剣と魔法の世界なだけあって、敵キャラも人間型の敵だけでなく、まんま「モンスター」って敵も登場します。
基本的な敵キャラのタイプがあり、その中で色違いで強さが違う構成になっています。意外とこれが飽きがこないというか、個性的なんですよね。
主な敵の種類
ラット系
巨大化した2足歩行ネズミ。一番弱いし防御もしない。
ゴブリン系
こん棒と盾で武装。そこそこ防御もする。
剣士系
鎧を装着し、剣と盾で武装。羽が生えてて登場時に飛行するものも。剣士らしくしっかりと防御と隙を突いた攻撃をしてくる。何気に鎧のデザインが格好良い。
ゴート系
悪魔の象徴、ヤギの頭をした剣士。攻撃が早い強敵。
スケルトン系
ちゃっかり兜をかぶって剣と盾で武装した骸骨戦士。魔法まで使ってくる。
ワーム系
巨大な芋虫。防御こそしないが強力な火炎攻撃を受けると大ダメージ。
蜂系
画面奥から飛行してきて針で一撃。基本は一発で倒せる。
魚人系
頭が魚の気持ち悪い敵。モーニングスターで攻撃してくる上に、水鉄砲まで飛ばしてくる。どう見てもクトルゥフ神話のルルイエの深き者ども。
カエル系
こちらは二足歩行のカエル。げっぷ見たいな音だして弾をはいてくる。武器はカギ爪かレイピア。しかもいっちょ前に二刀流。
カニ系
画面を覆いつくす巨大なカニ。ハサミによる近距離攻撃と遠距離から広範囲に泡を降らして攻撃してくる。
ゴーレム
巨大な鎧姿で登場。動きは鈍いが強力なパンチと内股キック、そして何よりも硬い。
道化師系
ゲーム中では「マスカレイド」と何気に格好良い呼び方。爪と魔法で攻撃してくるが、後半のものほど爪による攻撃力が半端ない。
その他、ラスボス的なものもありますが、長くなるのでこの辺で。
それぞれにきちんと攻略法があり、知っているだけでなくきちんと攻撃と防御の操作ができないといくらコンティニューしたり必殺技を使っても先に進めません。その辺りは次の項目で解説します。
剣の道は一日にしてならず
さて、本作は「後の先」「基本操作が大事」と何度か説明してきましたが、改めてその意味を説明します。
本作では必殺技や緊急回避技もあるので、「ある程度は」これらをごり押しで使うことで先に進めます。家庭用ゲーム機で遊べるようになったので、コンティニューでお金がかさむことはありません。
しかし、それらに頼り切ってばかりいて剣士としての基本=本作ではレバー操作による避け、をおろそかにしているとエンディングにはたどり着けません。
というのも、画面キャプチャにも上げた強敵「バクスレイ」が立ちはだかるからです。
バクスレイは、見た目は剣士タイプの青色バージョンですが、とにかく強さが違います。
剣の振りは早く、普通に攻撃しても盾で防御してすぐカウンターを返してきます。
何と言っても、すべての必殺技は異次元ワープ?で無効化されてしまいます。具体的には以下のような感じです。
主人公キャラの気導障壁のように「連続攻撃の最中に使ってこれ以上のダメージを減らす」のではなく「主人公が必殺技を出したら自動的に無効化」なので、必殺技で最初の一撃だけ当てて少しずつごり押しする、なんてのもできません。
とにかく「避けて斬る」しかないのです。
しかも攻撃も素早く移動も早いので、一瞬でも気を抜いたらあっという間に体力半分は減らされる勢いです。
このバクスレイをノーダメージで倒せるほど基本に徹したか、それがこのゲームクリアのカギとなります。
後の先を極めて宿敵「ナウシズ」を倒せ!!
バクスレイを倒せるほど後の先を極めたら、残りはどこまで集中力と維持できるか、がこのゲームのポイントです。
後半に行くほど、バクスレイ以外の敵も必殺技のごり押しは効きづらくなってきます。そのため、プレイはとにかく「避けて斬る」だけになります。
そういったゲームプレイを見ていると、ぱっと見は「派手なシーンも少なくてつまらない」と思ってしまいそうですが、一度でもプレイしたからすると「おっ、紙一重で良くかわすな」ってのが分かります。
実際、そういったプレイはずっと見てられますね。私も当時はスーパープレイする人の後ろのギャラリーに混じって手に汗握ってました。
ぶっちゃけ、ラスボスは確かに強いものの、バクスレイと違って必殺技もある程度有効なので脅威とまでいきません。
しかし、この「ラスボスまでたどり着ける実力があるか」ってのが問われるゲームだと思います。
おまけ:数少ない女性キャラのお姫様
漢気あふれる本作ですが、一応女性キャラはいます。画面キャプチャにもあるお姫様です。すぐに捉えられてしまうので、全体通して秒単位でしか登場シーンがない…
また、途中でアイテムをくれる女性も登場しますが、こちらも登場回数は少ないです。
クロスソードをプレイするには?
この名作クロスソードをプレイするにはどうしたらよいでしょうか?以下にまとめてみました。
本家NEOGEOでプレイ
アーケードゲームとは言え、NEOGEOの筐体でしたので、NEOGEO本体があれば全く同じものが自宅でプレイできます。しかし、当時もカセットが数万円台、現在も中古でも同じくらいの価格が付いています。
NEOGEO本体も数万。というか、ゲーム機とソフトも同じくらいの値段がします。当時も中古も。
Wiiで遊ぶ?
Wiiのバーチャルコンソールでラインアップされています。
が…
新規購入はできず、実質サービス終了らしいです。残念。
他の家庭用ゲーム機で遊ぶ:アーケードアーカイブスで遊べる!!
ハムスターというメーカーさんがアーケードアーカイブスという形で各家庭用ゲーム機にコンテンツを展開しています。クロスソードもきっちりラインアップされています。
XBoxOneつまりMicrosoftのゲーム共通プラットフォームとしてWindowsでも遊べるのはと起筆すべきことですね!!
ゲームセンターで遊ぶには?
NEOGEOの筐体でリリースされていますので、その基盤があるゲームセンターならプレイできる可能性はあります。
駄菓子屋にはなぜか同じNEOGEOのメタルスラッグが置いているところが多いですが…
この辺りは私自身も探訪してみて確認してみます。情報あり次第更新します!!
終わりに
クロスソードの魅力をいろいろ語ってきましたが、如何でしょうか?
現在はWindowsでもプレイできるので、もっと多くの方にプレイできる機会が広がったことはレトゲーマニアとしても嬉しいところです。
私も時間あったら、ぜひともノーコンティニュークリアを目指したいところです。
熟練の剣士(プレイヤー)であれば、大体1時間程度でクリア可能です。と言っても、初心者だとコンティニューを繰り返しても2時間はかかるかと思います。
NEOGEOは餓狼伝説シリーズなど名作も多いので、これからもNEOGEOレトロゲームを紹介していきます。
追伸:動画版もアップしました!!
IT業界に転職したい…今よりもっと収入のある仕事に就きたい…ブラック企業から脱出したい…
そんな思いで転職活動をする方は多いでしょう。
でも、
「より高い報酬を得るにはスキルアップが必要」
「そのためには研修やトレーニングを受けたい」
「でもそんな金なんてない!!」
というジレンマに陥って一歩が踏み出せない人が大半ではないでしょうか。
しかし…無料で必要な研修が受講できて、それも机上ではなく実践的で就職支援も充実しており、しかも就職先は優良企業!!
専門のエージェントに依頼すれば、非公開求人があります。一般求人にはないような好条件の求人を紹介してくれるんです!いい条件で転職するためにも絶対のこのサイトを使わないと後悔します!
多くの求人を比較して、あなたの良さを最大限見出してくれる転職サイトを利用してみましょう!
しかも、完全無料で登録はなんと、、、たった30秒。これを利用しないのはあり得ません。