レトゲーレビュー

グロいだけではない!!良質アクションゲーム「スプラッターハウス」

スプラッターハウス
血文字がおどろおどろしいタイトル画面。グロいだけでなく、アクションゲームとしてのバランスは秀逸。

ゲームというのは、その当時の流行を取り入れて作成されることも多くあります。

今回紹介するゲーム「スプラッターハウス」もその一つです。

1970~80年代と言えば、映画でいうと「13日の金曜日」や「死霊のはらわた」「エクソシスト」など、数々のホラー映画やスプラッター映画がブームというか一つのジャンルを成していました。

ゲーム業界でもその流れを取り入れてリリースされたのが本作ですが、単純に流行りになっただけではなく、その後もシリーズ化など一発屋には終わらずに人気のシリーズとなりました。

今回はそんなスプラッターハウスについて解説していきます。

ちなみにスプラッター(SPLATTER)とは、液体が飛び散る意味をあらわす英語です。つまり、血しぶきの演出が多い映画をスプラッター映画と呼びます。

基本的にはホラー映画の中の一ジャンル的な意味合いで使われます。

主人公は例のアレ

上の動画がスプラッターハウスのプレイ動画の一つです。

一目見てお分かりのように、ホッケーマスクっぽいものをかぶったキャラがいますが、これが主人公です。

どう見ても「13日の金曜日」の「ジェイソン」なのですが、ゲーム中ではリックという名前です。

パクリ、ではなくオマージュと言っておいた方が良いでしょう。

なお、第2作目以降は本作のようなホッケーマスクではなく、邪な仮面っぽいデザインに変更されています。おそらく、本家からクレームが入ったか、クレームが入る前に制作サイドで変更したものと思われます。

 基本データ

タイトル スプラッターハウス
プラットフォーム アーケード(後に各プラットフォームに移植)
ジャンル アクションゲーム
開発 ナムコ
販売 ナムコ
リリース年 1988年

基本的には横スクロールタイプのアクションゲームです。

方向レバーの左右で移動、下でしゃがみ、上で場所によっては背景にかけられている武器などを取ることができます。

ボタンはシンプルに攻撃とジャンプ、ジャンプして着地の瞬間にレバー下と攻撃ボタンで攻撃力の高いスライディングが出せます。このスライディングを使いこなせばゲームを有利に進めることができます。

スプラッターの名前は伊達ではない!!

1面のボス・吸血ヒル1面のボス、吸血ヒル群との死闘。殴りつぶした際の効果音も妙にリアル。

スプラッター、というタイトル通り、本作は血しぶきや敵の潰れる際の演出や表現が凝っています。

鉈での攻撃鉈で攻撃すると相手の首が吹っ飛んだ上に切断面からは体液が噴水のように飛び出し…

 

こん棒で叩き潰すこん棒(角材?)で攻撃すると、敵を壁にたたきつけてぐちゃぐちゃにしたり。

 

モリで串刺しなぜか室内にかかっているモリで相手を串刺しにしたり。

とまあ、いろんなパターンでのスプラッター的表現がされています。

一応、規制にひっかからないようにするためか、血液は緑色で表現されていますが、逆にグロさを増していますね。いかにも人外のバケモノの体液といった感じで。

またグラフィックだけでなく、効果音もかなりリアルです。ナタで首が吹っ飛ぶ時の「スコーンッ」という音や、角材で敵を叩きつけた際の「グシャッ」という響き、モリが突き刺さった瞬間のなんとも言えない効果音など。

実際の音を拾ったのではなく、あくまでもゲームの効果音として作っておきながらも、妙にリアルな感覚がゲームの雰囲気と非常にマッチしています。

ストーリーもちゃんとあります

館にたどり着いたリックとジェニファー館にたどり着いた主人公のリックと恋人のジェニファー。それが惨劇の始まり。

スプラッターハウスにはちゃんとストーリーが存在しています。Wikiから引用すると以下の通りです。

超心理学の権威ウエスト博士。彼は「死者蘇生」をテーマに掲げて奇怪な研究に没頭した末に、その副産物である恐ろしき怪物に襲われ自ら命を落とし、彼の住んでいた館は怪物が徘徊する恐怖の館と化してしまった。

人々はその館を「スプラッターハウス」と呼び習わし、決して近づこうとはしなかった。

大学で超心理学を専攻していた主人公のリックとその恋人ジェニファーは、その話に興味を持ってウェスト館の近くへとやってきた。

そして、折悪しく降り注ぎ始めた豪雨に追われるようにして、館に足を踏み入れてしまう。たちまち怪物たちの魔の手が伸び、リックはなす術もなく打ちのめされ、ジェニファーは館の奥へと連れ去られてしまった。

…完全に「心霊スポットに興味本位で足踏み入れたバカップル」状態w

まあ、自分が専攻しているのと同じ分野に興味を持つってのはわかりますが、それに恋人巻き込むとは…恋人のジェニファーも興味があったんでしょうかね。同じ学生で同じ学部だったとか。

でここからが超展開。

絶望と共に薄れ行く意識の中、何者かがリックに呼びかけた。その声の主は「ヘルマスク」。古来より覇者と共にあり、身につけし者に強大な力を授けてきた伝説の仮面の精霊である。

呼びかけられるままヘルマスクを身につけ超人的な身体能力を手に入れたリックは、ジェニファーを救うべく忌まわしきスプラッターハウスの奥底へ足を踏み入れる。

そう、このヘルマスクがリックの被っているマスクなのです。どう見てもホッケーマスクですが…

ヘルマスクが力を与える!!リックに力を与えるヘルマスク。どう見てもホッケーマスク、というかジェイソンマスク。

と、こんな書き方をしているとこき下ろしているように見えますが、ゲームが進むにつれてこのストーリがちゃんと意味を持つシーンも出てきます。うーむこれは斬新でした。詳しくはネタバレになりますので伏せておきます。

多彩な敵キャラとギリギリの表現

不気味な化け物の正体は?リックを襲う不気味で醜悪な化け物。果たしてその正体は?

さて、話をゲーム本体に戻しますと、本作では多彩な敵キャラが登場します。雑魚敵もなかなかに個性的ですが、ボスキャラは結構いろいろ攻めてきた表現のものが多いです。以下に一例をあげます。

ブギーマン頭に袋をかぶせ、両手にチェーンソーを括り付けて攻撃してくる「ピギーマン」。おそらくエレファントマンと、ジェイソンのチェーンソーを掛け合わせています。

 

逆さ十字キリスト教圏ではタブーと思われる逆さ十字をモチーフにしたボスキャラ。海外でも同じ表現だったのか?

 

ポルターガイスト映画にもなった「ポルターガイスト」を表現したボス敵。室内のあらゆるものがリックに攻撃をしかけてきます。

とまあ、ゲーム自体もですが、敵キャラもホラー映画・スプラッター映画をモチーフにしたと思われるものが多数登場します。

単純にパクっているのではなく、きちんとポイントをおさえて再現しているのが良いですね。ポルターガイストとの戦闘シーンでは、画面全体が上下に激しく揺れており、これがうまく雰囲気を出しています。ラストの攻撃も秀逸。

単純にグロいだけではなく、元となったホラーの要素をしっかり再現しているところが、制作しているナムコの凄いところと言えます。

また、ボスではありませんが、鏡が並ぶステージの演出も見事。

鏡に映るリック鏡がすらっと並ぶステージ。そこにはリックの姿も映っています。その先の展開は予想できますが…まさに「予測可能回避不可能」。

最期に待つのは希望か絶望か

ラスボスとの戦闘シーンラスボスとの戦闘シーン。地面から巨大な腕が延びて来てリックを襲う。その本体は…

なかなかに攻めた表現・演出と、意外ときちんとしたストーリー。

リックはジェニファーを救うことができるのか?

館(スプラッターハウス)の秘密とは?

それは最後までプレイしてのお楽しみ…ではあるのですが、エンディングを見てもはっきりと記載はされていないです。

でもそこが色々と想像をかきたてるのも、またレトロゲームらしい一面だと思います。

スプラッターハウスをプレイするには?

そんなスプラッターハウスですが、もともとアーケードゲームですので稼働している場所を探すのは大変ですが、実は移植もされているのでプレイ自体は比較的しやすいです。

PCエンジン版でプレイする

初代スプラッターハウスはPCエンジンに移植されています。このため比較的遊びやすい部類には入ると思いますが、流通量が少なかったのか、中古で1万円以上するパターンもあります。

本体もファミコンほどの人気もなかったのか、程度の良いものをそろえるにはいくつかネットショップや店舗を巡って比較した方が良いでしょう。

FM TOWNS版で遊ぶ

FM TOWNという富士通がリリースした機種でもプレイできますが、こちらも現在ではレア価格で4万円以上する場合があります。

ゲーム機本体も似たような価格であり、結構ハードルは高めです。

Windows版でプレイする

実はWindows版も出ており、こちらはほぼアーケードの完全移植とのこと。

しかし、対応していたOSがWindowsXPまででしたので、事実上今プレイするのは困難です。仮にあったとしてもセキュリティ面で危ないのでネットにはつなげないですね。つながないでスタンドアロン版ならなんとかなるかもしれませんが。

Nintendo Switch版で遊ぶ

比較的ハードルが低いと思われるのが、Nintendo Switchでダウンロード販売されているナムコミュージアムでプレイすることですね。ダウンロードコンテンツなので、売り切れもありませんし、他の名作もそろっています。値段もDL版なので2,778円(税別)とお手頃です。

スマホでプレイできるか?

以前はiPhone版があったようですが、現在はサービス停止とのことです。

PicoPicoでリリースしてくれればよいんですけどね。

ゲームセンターでプレイできるか?

これはもう、ゲームセンターに行って確認するしかないですね。

こちらのブログでは、今後はレトロゲームを置いているゲームセンターやゲームコーナーを巡っていきたいと思います。情報があり次第、更新させていただきます。

最期に

スプラッターハウスについて紹介してきましたが、如何でしたか?

上記に動画を上げましたが、続編もリリースされていたりと意外と息の長い作品ですね。

その原点の初代スプラッターハウスをプレイしてみると、レトロゲームとしてはもちろん、アクションゲームとしての面白さも十分堪能できるのではないかと思います。

グロいのが苦手な方には難しいかもしれませんが…

このころのナムコは一ゲームメーカーとして良質な作品をリリースし続けてきた印象があります。後にナムコミュージアムという形で復活したのは個人的にも嬉しい事です。

最近、ナムコのゲームに偏ってきた気がしますので、またいろいろなレトロゲームを紹介してまいります。

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