レトゲーレビュー

目立たないながらも初代ファミコンの大人向け名作「スターラスター」

初代ファミコンオリジナルの名作シューティング

STAR LUSTERのタイトル画面スターラスターのタイトル画面。地味ながらも戦術と戦略性を求められる名作です。

初代ファミリーコンピュータ、通称「ファミコン」を購入した方の中には「ゲーセンのゲームを家でやりたい」って目的の人も多かったと思います。

私もゲーセンでみた「ゼビウス」を家でプレイしたい、というのがきっかけでした。

そのため「ファミコンで再現するのはやっぱり限度があるかな」って思うこともありました。

ファミコンなど家庭用のゲーム機は、カセットを入れ替えていろんなゲームを楽しめる分、どうしても性能はゲーセンの筐体には及ばないんですね。

しかし、ファミコンが普及してくると、ゲーセンからの移植ではなくオリジナルのゲームも登場してきます。

その中でも、特に地味ながらも名作として名高い「スターラスター(STAR LUSTER)」を紹介します。

ちなみにタイトルのLUSTERとは「光沢輝き」という意味です。つまりSTAR LUSTERで「星の輝き」という意味になります。他にも「栄誉」とかの意味もあるので「星の勲章」なんて意味合いもあるかもしれません。それはそれで格好いいですね。

 

気分はXウィングのパイロット!!

こちらにスターラスターのYouTubeで見つけた動画を掲載しましたが、皆さんどんな印象を受けましたでしょうか?

初代ファミコンという当時のスペックからしても「地味だな」と思う方が多いのではないでしょうか。

しかし、この地味なゲームには無限の可能性が秘められていたのです。

基本データ

タイトル スターラスター(STAR LUSTER)
プラットフォーム 初代ファミリーコンピュータ(後に各プラットフォームに移植)
ジャンル シューティング(First Person Shooting)
開発 ナムコ
販売 ナムコ
リリース年 1985年

現バンダイナムコの前身、ナムコからリリースされた(疑似)3Dシューティングゲームです。プレイヤー自信の視点なので現在でいうところのFPSFirst Person Shooting)の走りとも言えます。

初代ファミコンのスペックをフルに使った疑似3Dに心躍らせろ!!

デススター?大人気の映画「スターウォーズ」に登場するデススターを意識したかのようなボスキャラ。気分はXウィングのパイロット。

私がスターラスターを購入するきっかけになった出来事ですが、実ははっきり覚えていません。

ただ、発売時当時(1985年)の年代を考えると、現在も続編が作られ続けている「スターウォーズ」の影響は確実にあったかと思います。

スターウォーズでは主人公達は共和国軍の宇宙戦闘機「Xウィング」に乗り込んで戦いますが、「Xウィングに乗ってみたい!!」という思いは当時の少年たちの共通の思いであったと思います。

もちろん、当時はもちろん今でも宇宙戦闘機なんてないので、実際に体験することはできません。

しかし、ゲームの中なら体験できます

それを当時のファミコンのスペックで見事に実現させたのがこのスターラスターと言えるでしょう。

しかし、見事すぎて逆に販売的には振るわなかった…という残念な作品ともいえます。

時代がゲームの出来に追いつけなかった?

スターラスターの戦略画面ゲーム開始時はまず「どの宙域に行くか」を決めるストラテジーモードから始まります。これが子供にはとっつきにくかった。

このスターラスターというゲーム、正直言うと地味で子供向けではありません。

単純に画面が地味とかとうわけではなく、複雑な要素があるため子供向にはとっつきにくかった、といえるでしょう。

この辺りをうまく解説した一文をウィキディアから引用します。

しかし、画期的過ぎて、難易度の高いゲームシステム、コンバットディスプレイの見方やアドベンチャーモードにおけるゲーム進行など、事前に説明されなければ判らない、もしくは判りづらい要素がマニュアルにほとんど記載されていませんでした。

加えて当時のファミコンの主要ユーザーであった小学生には複雑すぎるゲームシステムだったため、人気・販売とも振るわなかった。敵の動きが速すぎて動体視力頼みになりがちでもあった。

当時小学校高学年~中学にかけてプレイした私には「納得」の一言に尽きますね。

3Dシューティングなのでいきなり敵との戦闘が始まるかと思えば、その前にまず移動先を決めたり、補給が必要かなどを判断して行動する必要があります。その辺りが通常のアクションゲームやシューティングゲームに慣れた子供達にはなかなか理解しずらかったを思います。

次の記事ではその辺りも踏まえてゲームの解説をしたいと思います。

こういった「戦闘機を操縦するFPS」といえば、最近ではエースコンバット7が該当します。全世界出荷本数が200万本を突破するなど大好評です。実際に世界中で活躍する戦闘機が登場し、ストーリーモードの導入ややリアルなグラフィックなど、今のハードのスペックも駆使した仕上がりになっています。スターラスターのように架空の、しかも宇宙戦闘機のような設定のゲームが見当たらないのが残念です。

戦略・戦術そして反射神経も求められる

補給はダ時きちんと補給の概念があるゲームなため、単純に反射神経が良いだけでは先に進めません。

スターラスターは大きく3つのゲームモードがあります。

  • TRAINING:いわゆる「初心者」向けモード。戦闘区域も少ないです。
  • COMMAND:いわいる中級者モード。トレーニングよりも戦闘区域や敵の数も多くなっています。
  • ADVENTURE:他のゲームでいうところのストーリーモードです。こちらは他のモードのように敵を全滅するだけでは真のエンディングは迎えられません。

初心者向けモードがあるから順番にやれば理解できるのなら良いのですが、どのモードでも2つの操作系に分かれており、そちらをまず理解しないといけません。これが子供にはとっつきにくい要素でした。それは次の二つです。

  • ストラテジーモード(マップモード):まずこちらの画面からスタートします。こちらでは基本的に戦闘は行わず、ワープ先の宙域を指定して移動します。
  • コンバットモード:実際に銃を撃って戦闘を行うモードです。こちらは疑似3Dシューティングで機体を操作して、画面上の敵を銃(ブラスター)で撃墜します。

このように書くとそんなに複雑には見えないのですが、この2系統を切り替えても画面上は差がなく、中央下にあるディスプレイの表示が切り替わるだけです。このため、最初にマップモードで十字キーを動かしても「あれ、機体が動かないぞ」って当時のプレイヤーはとまどったことでしょう。

また、普通のシューティングゲームにはなかった「エネルギー」が要素として取り入れられており、ワープ・戦闘時の移動・シールドの回復だけでなく銃(ブラスター)にもエネルギーを消費する仕様となっています。

このため、とにかく撃ちまくったり避けたりするだけでは過ぎにエネルギー切れでゲームオーバーになってしまいます。

このため、コンバットモードで戦闘が終了した後はマップモードで補給基地がある宙域にワープしてエネルギーを回復、そしてまた戦闘宙域へ移動、という流れが必要です。

これだけならまだしも、このゲームには時間という概念まで存在します。あまりのんびりプレイしていると、時間経過とともに味方の惑星が攻撃を受けます。

そこを防衛しないで放っておくと惑星自体が破壊されてしまいます。もちろん、味方惑星が全て破壊されるとゲームオーバー。

そう、このように画面は地味でシンプルながらも、戦闘・補給・防衛・移動など実際に想定される戦闘に近い要素をこれでもかと詰め込んでいます

ゲームジャンルは「シューティング」となっていますが、実際には大戦略シリーズに迫るほどの戦略性が求められます。違うのは扱う兵器が複数か単独かしかないんじゃないか、ってくらいです。

うーん、これは小学生では難しいわ、と改めて思いました。

私もプレイした当時は中学生に上がったころだと記憶していますが、大戦略シリーズなんかも興味があったので何とかプレイできたって感じですね。

今ですと、今度はコンバットモードで反射神経がついていけなさそうですが(苦笑

真のエンディングへの道のりは長い!!

最終宙域の画面真のエンディングを迎えるには、最終宙域でラスボスを倒す必要があります。最終宙域は見ての通り宇宙空間の色が違います。

非常に大人向けともいえるスターラスターですが、真のエンディングを迎えるにはADVENTUREモードをプレイする必要があります。

しかし、ただクリア(敵を全滅)するだけではなく、ラスボスのいる宙域を見つけ出し、そこでラスボス撃破というステップを踏む必要があります。

このラスボス宙域の場所というのが、ゲーム中では1度しかヒントが表示されないというシビアなもの。しかもプレイする度に違うため、「攻略サイトや攻略本で見ればいい」なんて手段も使えません。

そう言った点でもハードルが高いゲームですが、決してゲームバランスは悪くなく、むしろ「よくぞここまで練り上げた」って感じの硬派なゲームでした。

間違いなくファミコンオリジナル作品中の名作と言えます。

スターラスターをプレイしてみよう!!

中古ファミコン価格特にプレミアはついていないので、本体さえ揃えれば比較的気軽にプレイできそう。

ここまでスターラスターの魅力について語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

単純にレトロゲームというだけではなく、当時子供だった大人世代がノスタルジーに浸ってプレイするにも、完全に初見の方が気合を入れてプレイするにも最適なゲームだと思います。

では、これからプレイしたい場合はどうすればよいか、入手方法を解説していきます。

王道の初代ファミコンでプレイする

初代ファミコンでリリースされた本作ですが、特にプレミア価格がついているわけではなく、購入のハードルは比較的低いと言えます。

ソフト自体はカセットのみなら1,000円以下程度ですし、これにファミコン本体をそろえれば1万円以下でプレイできそうですね。

 

ダウンロード版で遊ぶ

私も記事を書く上で調べて初めて知ったのですが、Wiiなどでダウンロード版がプレイできるようになっています。

Wiiバーチャルコンソール

3DSバーチャルコンソール

Wii Uバーチャルコンソール

Wiiの方は何気に的を得たアドバイスも掲載されているので、読んでみるのも面白いですね。

他のレトロゲームもダウンロードできるので、今後の別のレトロゲームを購入するために買っておくのも手ですね。


初代プレステでリメイク版もプレイ!!

初代プレステでも「ナムコアンソロジー1」に収録されています。こちらの特徴としては上記の動画の通りアレンジ版が同梱されていることです。

オリジナルとアレンジ版の違いを見比べながら楽しむのもオツなものですね。

一番ハードルが高い?X68000版でプレイ

上の動画は貴重なX68000版のプレイ動画です。。

これは一番マニアックな楽しみ方ですね。

1990年代に、X68000というPCにスターラスターが移植されていました。この移植版をプレイするというものですが、そもそもソフトがフロッピーディスクで提供されていたくらいですので、現在では入手できるのかどうかさえ怪しいです。

私が調べた範囲でもゲーム自体は見つからなかったです。X68000版のゲームミュージックシリーズには収録されていましたが…

 

なお、X68000本体は中古で販売されていますが、10万円近い値段がしたりします。

 

ニンテンドースイッチで手軽にプレイ

 

実はニンテンドースイッチで「ナムコットコレクション」の形で販売されているので、既に本体を持っている方はこちらでプレイするのがお手軽だと思います。

スイッチも一時期の品薄や転売ヤーによる混乱も収まったようですしね。

最後に

スターラスター、何気に多くの機種に移植されたり、復刻版としてプレイできるようになっていましたね。私も調べてみてびっくりしました。

それほど、スターラスターというゲームが評価されている証拠だと思います。

ウィキペディアによると、当時の評価はあまりよくなかったようです。以下に一部を引用します。

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.98点(満30点)となっている。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、本作の特徴が「3次元を2次元に投影しているレーダー」であると言及した上で、「慣れるまで大変」と指摘しつつも「このレーダーがゲームを上手く引き立てている」と肯定的に評価している。

点数としては低かったものの、このゲーム自体の真価を見抜いていた人はいたみたいですね。

こういった良作が、単なるレトロゲームの域を超えて再評価されているのは非常にうれしい事ですね。

こちらのブログでも、こういったレトロゲームをどんどん紹介していきますのでご期待ください!!

ちなみにスターラスターが発売された1985年の一番人気のゲームはスーパーマリオブラザーズだったようです。

1985年 ゲーム ランキング(総合点順)

やはり、シンプルで操作しやすいものが人気があったんですね。

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