レトロゲームが好きな私としては、ゲームセンターCXが長寿番組になるなど「ひそかなレトロゲームブーム」はとても嬉しい事と感じています。
その一方、レトロゲームに限らずTVゲーム全般が好きな立場から以下の不安もあります。
今、TVゲーム業界って廃れてきているのでは…?
今回は趣向を変えて、この点について考察していきます。
高性能=おもしろい、ではない
「本来の意味での面白いゲームが少ない」「プレイしたいと思えるゲームがない」、個人的にはこれがゲーム業界が衰退してきていると思える一番の理由と思っています。
なぜならば「今のゲームはハードの性能に頼り切った進化しかしていない」と言わざるを得ない状況だからです。
まず「ゲーム業界の衰退」で検索したところ、以下の記事を見つけました。
日本のゲーム業界は衰退している?そう言われる原因と将来性について
ゲーム業界で働きたい人向けのサイトですが、なかなか考察されてますね。私自身はゲーム業界人でもないので、こういったアプローチはできません。内容的にはかなり同意できることがあります。
この記事を書いている2020年9月、PS5の発売日が年末ごろに決定したとなって話題を呼んでいます。予約注文も始まっていますね。
Amazonの予約サイトなどは、既に在庫切れになっています。
「ゲーマーなら予約したのでは?」という声も聞えてきそうですが…
私は今のところ購入する気はありません。それ以前に、PSシリーズはPS3の購入までで終わっています。PS4は購入しておらず、PS3も既に手放しています。
なぜか?やはり「遊びたいと思うゲームがない」のが一番の原因です。
例えば有名なゲームのシリーズである「バイオハザード」を例にとってみましょう。
↑初代バイオハザード。新品だとプレミア価格となっています。
初代「バイオハザード」は、1996年にリリースされており既にレトロゲームと言ってもよいくらい昔の作品です。当時としてはカットシーンに一部実写を使ったり、3D-CGを使っているところもありリアルに感じました。
ただし、当時のハード(PS)の限界で、今のゲーム機(PS4)に比べると、まだまだ粗削りでした。
その後ナンバリングタイトルは7まで登場し、派生形やリメイクを含めると20タイトルはあるのではないでしょうか。ハードも性能も進化し、その分グラフィックは実写と思えるくらいリアルになっています。
しかし…個人的には「バイオハザードは1、2辺りまでに存在意義があった」と感じています。
先に申し上げますと、バイオハザードシリーズは大好きですし、6までは購入して結構楽しんでプレイしていました。本当に楽しかったです。
しかしバイオハザードがゲーム業界にインパクトを与えた「ホラーゲームという新たなジャンルの確立」という点では、1・2辺りでだいぶ役目を果たしきったのではないかと思っています。
少ない武器と弾薬、独特の操作性による「もどかしさ」、いつ敵がどこから襲ってくるかもしれないという恐怖、静と動の絶妙なタイミング…
「恐怖」という点では7で原点に帰ったような気もしたのですが、個人的にはバイオっぽくないな、と思いました。
なぜか?それは「ハードの性能に頼り切った部分で進化したけど、ゲーム性自体の進化がなかった」と考察しています。
ハードが構成になることにより、グラフィックはよりリアルさを増しました。7なんかVRもあるので、これ以上ないくらいリアルです。いや、おそらく今後ハードの進化とともにさらにリアルになっていくでしょう。
しかし、「ホラーゲーム」としてのゲーム性には、正直大きなインパクトを与えてないような気がします。
ちょっと違う例かもしれませんが、映画のCGやSFXの技術はすさまじい進化を遂げています。しかし、それで傑作映画になるか、というとそうではありません。実際、CGが凄いだけでつまらない映画なんていっぱいありますからね。
そう、ゲームは本来ゲーム性で勝負すべきところが、ハードの性能に頼り切った方向に偏っているのではないか、と思っています。
昔、テトリスというゲームが流行しました。テトリス以降に、いわいる「落ちモノゲーム」といった感じで、似たようなゲームが続々と作成されるまでになりました。
このブームの裏には「独自のゲーム性を打ち出したことが大きい」と思います。テトリスには高性能なハードの性能は求められません。実際、ガラケーや初代ゲームボーイで遊べるくらいでしたから。
ゲームはゲーム性で勝負するのが本筋です。そのために性能アップが必要であれば、初めてそこで性能をアップすればよいのです。
バイオハザードも、さすがに初代ファミコンでは再現できないでしょう。PSの性能だからこそ実現できたと言えるでしょう。しかし、その逆の「PSになれば面白いゲームが作れる」ということはありません。
レトロゲーム=古いゲーム・黎明期のゲームが面白いと思えるのは、ゲーム性自体で勝負してきたからです。少ない容量・貧弱なグラフィック…その制約条件の中で「売れる」ためには「ゲーム自体が面白い」ことが求められました。
レトロゲームが好きと言っても全てのレトロゲームが好きなわけではありません。何十年もゲームをしてきて「つまらないゲーム」はいくらでもありました。買って速攻で売りに出したものも…
ゲームは面白くなければいけない、それなのに面白いと言えるゲームが少ない、それがゲーム業界の真実だと思っています。
↑テトリスのPS4バージョン。特殊効果はありますが、ゲーム自体の基本は同じです。
どういったゲームに人気が集まっているのか?
では逆に、どういったゲームが今は人気なのでしょうか。ずばり「シンプルでゲーム性のあるゲーム」だと思っています。
なぜなら、今はゲーマーと言われるような一部のマニアやオタクがゲームをするのではなく、プレイする人の幅が一般層にまで広がってきているからです。
ゲーマーならゲームの攻略に時間をかけたりできますが、一般の方は空いた時間にゲームをさくっとやってしまいたいものです。その際に、難しい操作やルールがあれば、一般の方はプレイしようとは思わないでしょう。
一番わかりやすい例はスマホゲームです。電車の中でスマホをいじっている人をチラ見すると、ほとんどの人がゲームをするか動画・マンガを観ているかです。
片手、しかも指一本で操作できるようなゲームであれば電車の中でもプレイできます。つり革を握って立ったままでもできます。専用のゲームコントローラでこういったことはできませんよね。そういえば、携帯用ゲーム機を電車内でプレイしている人は最近少なくなっているような気もしますね。
スマホゲームの種類を調べてみると、ツムツムのようなパズル系や、いわいるガチャのようなギャンブル要素が入ったゲームが多いですね。どちらもゲーム性が高いです。
そもそも、「ゲーム(Game)の定義は勝敗を決めること」という解説もされていたりします。となると、ガチャのような「勝つ=レアアイテムゲット」「負け=課金したけど何も得られない」というギャンブル要素は一番ゲームらしいのかもしれません(私はガチャとかしませんが)。
また、レトロゲームももともとシンプル操作なものが多いので、スマホゲームに移植されていたりします。なので、意外と若い世代がレトロゲームの名前を知っていたりします。
ちなみに私は艦これをやってます。こちらは攻略自体は頭を使います。PCでのプレイがメインとなりますが、スマホのアプリもあるのでちょっとした時間にプレイすることも可能です。
↑艦これの初心者向けプレイ動画の一例。ご覧のとおり、アニメーションなどは使われていません。
こういった事例を見ても、やはり求められているのは見た目や性能よりも面白さと言えるでしょう。
↑ちなみに、PS2では「SIMPLE200」といった、シンプルで低価格の路線を打ち出したゲームもありました。その中の「地球防衛軍」などは、シリーズ化された人気作となっています。
面白いゲームをつくってしまおう!!
はい、やっとタイトルにつながりますが、「面白いゲームがないならいっそのこと作ってしまう」というものありではないかと思います。
というのも、意外にも今はゲームを作りやすい環境が整ってきているからです。
昔はコンピュータのマニアが、専用の言語でプログラミングをしていました。ゲームにはプログラミング自体が欠かせませんでした。
しかし、今はゲーム作成は分業になっているところが大半です。提案・企画・設計・構築・販売やマーケティングなど、あらゆる業態がかかわってきます。もちろん、プログラミングも必要ですが、できなければ外注といった手段もあります。
仮に個人やサークル程度の小規模の場合でも、クラウドソーシングで募集をかけることだってできます。
それでは、ゲームを作ってしまう方法について大きく以下の2点でアプローチしていきましょう。
- 個人・同人サークルで作る
- ゲーム会社に入って作る
個人・同人サークルで作る
個人や同人サークルでできるの?というか面白いゲームなんてつくれるだろうか?と思われそうですが、決してそんなことはないです。
ゲーム性がしっかりしていれば、後はそれを実現するだけです。また、家庭用ゲーム機で販売となるとゲーム会社でないと難しいでしょうが、PCやスマホアプリでダウンロード版なら個人や同人でもできます。
例えば有名な同人ゲームの一つに 上海アリス幻樂団の東方Projectがあります。
こちらは代表的なゲームだけでなく関連する書籍やCDなども展開していますが、Wikiの記事にもありますように、最初は大学生のサークルで立ち上げたとのことです。
また、何度かアニメ化され、2020年10月からもアニメが開始される「ひぐらしのなく頃に」も同人PCゲームがスタートです。
当時は今から見ればレトロゲーム時代にあたる20年近く前の作品であり、プログラミングができる人が直接制作していたと思われます。
しかし、今ではクラウドソーシングが浸透してきているので、ゲーム自体の企画やアイデアがあれば、プログラミングなどはクラウドソーシングでアウトソーシングすることも可能です。もちろん、お金はかかりますが、個人間でも取引できるレベルにハードルが下がってきています。
資金集めも、クラウドファンディングという手があります。もちろん、やるうえでは覚悟を決めて本気になってプロジェクトを立ち上げる必要がありますが、それでも個人でできる時代になったことは素晴らしいことだと思います。
クラウドファンディング一覧
とりあえずアイデアはあるけど資金が…って場合にはクラウドファンディングで。もちろん、お金を集める以上、真剣に取り組む覚悟のある人向け。とっつきやすいように日本国内で展開しているサイトを紹介します。
クラウドソーシング一覧
企画もできて資金もある、でもプログラミングはできないのでそこはお任せしたい!!って方はクラウドソーシングを利用しましょう。プログラミングだけでなく、宣伝や運用なども依頼してしまう手もあります。
クラウドワークス | 登録ユーザ数300万以上が売り。 |
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ランサーズ | 2018年度の顧客満足度ナンバー1。(自社調査) |
クラウディア | 会員数100万人以上。 |
ココナラ | 今なら割引クーポンもあり。 |
Yahoo!クラウドソーシング | 大手Yahoo!のクラウドソーシング。 |
オンラインアシスタント【フジ子さん】 | 主にオンラインでのアシスタント業務系。 |
NINJA WORK | ビジネスマッチングサービスも含んだタイプ。 |
【SKIMA】 | イラストのアウトソーシング系。 |
Bizseek | システム手数料最安値が売り。 |
【_ist】 | こちらも手数料業界最安を売りにしている。 |
数が多いので、別に解説記事を設けるつもりです。
ゲーム会社に入って作る
家庭用ゲーム機のゲーム開発に携わりたい、有名なゲームの続編の制作にかかわりたい、というのであればゲーム会社への就職となります。
まずはスキルを取得(専門学校)
ゲーム制作に特化するのであれば、大学ではなく専門学校で学ぶという手があります。まずは専門学校の資料の取り寄せからスタート!!
東京都心が通学圏内の人なら、専門学校に通ってみるのが良いかと思います。同じ学校のメンバーと切磋琢磨できますね。
オンラインスクールで学ぶ
通学圏内に学校がない、既に仕事をしているので開いている時間帯でないと…という方にはオンラインスクールもあります。調べてみただけでも結構な数がありますね。
開発エンジニアを目指すなら【ポテパンキャンプ】 | Webエンジニア排出ナンバー1が売り。 |
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プログラミングのオンラインスクールCodeCamp | 現役エンジニアによるスクールが売り。 |
6ヶ月で未経験からWebデザイナーになる!【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】 | Web制作会社が直接運営しているのがポイント。 |
【WebCamp】 | DMMが運営する。ド短期コースもあり。 |
世界最大級のオンライン学習サイトUdemy | 米国シリコンバレー発祥、世界最大級。 |
Playgroundの詳細はこちら | 業界最安水準\49,800から。 |
SkillHacks(スキルハックス) | 動画編集スクールもあるのが特徴。 |
未経験でもWEB業界に挑戦したい!【.pro】 | Webデザイナーにも強いスクール。 |
自宅にいながら本格的プログラミング学習|Tech Kids Online Coaching | 子供向けのコース。小さいころから英才教育? |
夢を夢で終わらせない!アミューズメントメディア総合学院 | ゲームからWeb |
こちらも、別記事で詳細をまとめたいと思います。
ゲーム業界に転職する
既にスキルもある、後はゲーム会社へ転職するだけ!!って方には、ゲーム会社に強い転職支援サイトもあります。
【CodeCampGATE】 | 最短4カ月でスクール→転職を売りにしている。 |
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ゲーム転職はシリコンスタジオ【シリコンスタジオエージェント】 | 最短1日での転職実績。 |
エンジニア・デザイナー専門エージェント【Engineer-Route】 | ゲームに限らずITのフリーランス向け。 |
【完全無料プログラミング研修&就活塾】 | 面談だけでなく、研修も無料というのがポイント。 |
『エンジニアの転職なら【Kaguya】』 | ゲーム業界だけでなくエンジニア全般。 |
キャリアアップをするならGraspy | 無料コースとスカウトメールの転職支援。 |
フューチャリズム | フリーエンジニア向けのマッチングサービス。 |
IT・Web・ゲーム業界のエンジニア転職なら【Tech Stars Agent】 | 名前の通り、IT・ゲーム業界特化型の転職支援。 |
こちらはゲーム以外の転職も含まれていますので、ゲーム転職に特化した記事も掲載予定です。
最後に…
ちょっと記事が長くなってしまいました。
しかし、それくらい一人のゲーマーとして、今のゲーム業を憂いているのも事実です。
レトロゲームの魅力を感じ・語るほどに、「今のゲームにはゲーム本来の面白さが足りていない」と感じるようになりました。
この記事を読んで「よし、自分もゲーム業界に一石を投じてみよう」というきっかけになっていただければ幸いです。
IT業界に転職したい…今よりもっと収入のある仕事に就きたい…ブラック企業から脱出したい…
そんな思いで転職活動をする方は多いでしょう。
でも、
「より高い報酬を得るにはスキルアップが必要」
「そのためには研修やトレーニングを受けたい」
「でもそんな金なんてない!!」
というジレンマに陥って一歩が踏み出せない人が大半ではないでしょうか。
しかし…無料で必要な研修が受講できて、それも机上ではなく実践的で就職支援も充実しており、しかも就職先は優良企業!!
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